森重専務の「経営の湧き水」

2025.10月-3,“社長の財布”と“会社の財布”は、別の川です

―混同が生む濁流と、澄んだ経営の分かれ道―

秋の川は澄んでいる。 水面に紅葉が浮かび、静かに流れていく。 でも、ひとたび濁流が流れ込めば、景色は一変する。 経営もまた、そんな“水の分かれ道”がある。

それは、“社長の財布”と“会社の財布”の話。 つい使ってしまった会社のカード。 つい混ぜてしまったプライベートな支出。 「あとで精算するから」「少額だから」――その一滴が、税務の濁りになる。

税務署は、流れの濁りに敏感だ。 経費の妥当性、帳簿の整合性、資金の動き。 どれも、経営者の“まなざし”が問われる部分。 そして、スタッフや取引先も、その水の澄み具合を感じ取っている。

会社のお金は、組織の命を流す川。 社長のお金は、個人の暮らしを支える川。 その2つが混ざると、どちらも濁ってしまう。 だからこそ、分けることが、経営の信頼を守る第一歩。

この秋、あなたの会社の水は澄んでいますか? 財布の境界線を見直すことが、湧き水を守る力になるのです。

今月のアクション5選

  1. 会社と個人の支出ルールを明文化する
  2. 経費精算のフローとチェック体制を整える
  3. 法人カードの利用範囲を再確認する
  4. 税理士と“私的流用リスク”について話し合う
  5. スタッフにも“経費の透明性”を共有する場を持つ

専務の森重が、お客様と今月のアクション5選について一緒に検討することも承っています。
ご希望の方はぜひお問い合わせください!!