今回初めて、コンビニ時系列統計数値27年度速報値入りが出ましたので、添付いたします。

細かい数字はご興味ある部分をご参考にしていただければよろしいかと思いますが、私が注目した部分について申し上げておこうと思います。
既存店前年比と客単価を注視しました。
平成21年から22年にかけて既存店前年比はマイナスが目立ち始めて、このころにコンビニ飽和説がかなり言われ始めていたころです。ところが平成23年に東日本大震災が起こり、ここでコンビニの生活インフラとしての価値が大きく見直されることとなり、この年はかなり既存店前年比がプラスで推移したことはまだ記憶に新しいのではないでしょうか?
しかしその後その反動もあってか、平成24年から26年にかけてまた低迷期がやってきます。ただここで数字では分かりにくいのですが、セブンイレブンでは既存店前年比割れは少なく、伸び率は高くないですが、平均日販は上がっていたのです。ではなぜ全体数字が厳しいかというと、落ち込みが下位チェーンほど厳しくなり、チェーン毎の販売力の優劣がより厳しくなってきたのです。今後は各チェーンとも生き残りをかけて、合併等が増えていくと思われます。業界4位で6000店以上あるサークルKサンクスでさえ、ファミリーマートとの合併の道を選んだのです。この流れは変わりません。またもう一つ、おおきな流れが見えてきています。27年度4月からこれだけ新店が出ているのに、既存店前年比がプラスに12月まで続いていることです。これは、スイーツ、コーヒーやドーナツ、フライドチキン等その他の他業種売り上げに侵食して稼いできてるとも見てとれます。イートインコーナーをつけたりするのもこの流れです。つまりコンビニ飽和状態で業界が委縮するなんてことはまだなく、他業種売り上げに侵食してまだまだ売り上げを伸ばす可能性があるということです。今後は薬の開放やその他の商品開発が楽しみになってきています。
客単価も同じ理由で平成23年度に前年越えをしていましたが、24年25年と下がっていたものが、26年で半々に27年では3月以降ずっとプラスに転じています。さらに客数まで27年度は前年増に転じています。
28年度も同じ傾向が見れるのであれば、新たな時代のコンビニ商品開発が実を結び、まだまだ伸びる余地が見えてきます。複数店化を考えるのであればまだ成功への余地はあるとこの表からは読み取ることができると考えています。
なにか皆様のご参考になれば幸いです。

さくらコンビニ経営研究所
三橋一公