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ファミマ、ユニー統合交渉

コンビニ2位に、セブン追う 年内の合意めざす
 国内コンビニエンスストア3位のファミリーマートと、同4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングス(GHD)は経営統合に向けて交渉に入る。実現すればコンビニ事業の売上高は首位のセブン―イレブン・ジャパンに次ぐ2位に、店舗数では肩を並べる。両社のコンビニ事業は不振が続いており、規模の拡大によって競争力の確保を目指す。(関連記事消費Biz面に)
 両社の首脳は月内にも交渉を始める。統合の具体策は今後詰めるが、共同で設立した持ち株会社の傘下に両社が入る形などが想定される。コンビニのブランドを一本化するか併存させるかなども協議する。年内の合意を目指す。
 ユニーGHDの2013年度の連結売上高は1兆300億円で国内小売業で7位。ファミマの本部売上高との合計は1兆3,800億円となり、イオン、セブン&アイ・ホールディングス、ヤマダ電機に続く4位になる。
 ファミマとサークルKサンクスの13年度の全加盟店ベースの売上高は合計で2兆8,100億円と、1兆9,400億円のローソンを抜き、セブンイレブン(3兆7,800億円)に次ぐ規模になる。
 ファミマとサークルKサンクスの合計の店舗数は14年11月時点で計1万7,400店程度と、セブンイレブンの1万7,100店を上回る。国内最大規模のコンビニ店舗網を持てば、資材や商品の調達量が増えて仕入れコストが減らせる。その分、共通商品の開発や販売促進などに投資できる。
 ファミマ株の37%を持つ筆頭株主の伊藤忠商事は09年にユニーGHDにも3%を出資し、両社の連携を探ってきた。有力な商品供給先が確保できるだけに両社の交渉を支持する見通しだ。
 国内のコンビニの店舗数は5万店を超え、顧客の奪い合いが激しさを増している。セブンイレブンは独自開発したプライベートブランド(PB=自主企画)の食品などが消費者の支持を得て既存店売上高のプラスが続くが、ローソン以下はマイナス基調だ。
 消費増税後は価格がより安い食品スーパーに客を奪われるなどしてファミマは14年度の出店計画を下方修正した。サークルKサンクスはチェーンに加盟する関西の運営会社が昨春ローソンにくら替えするなど、両社の苦戦が目立っている。
 ユニーGHDはコンビニと並ぶ事業の柱である総合スーパーも不振で、15年2月期は3期連続で営業減益になる見込み。ファミマにとってはコンビニに比べて利益率が悪い総合スーパーも含めた統合は収益面での足かせになる可能性もあり、交渉の課題になりそうだ。

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全国44番目 セブン-イレブン高知初進出

コンビニ業界1位のセブン-イレブンが6日、高知県に初進出。3店舗を同時オープンし、朝から大勢の人でにぎわった。全国47都道府県中、44番目の進出となる。  
セブン-イレブンは現在、国内に1万7,492店、2014年の売上高は3兆7,182億円など業界トップのコンビニエンスストア。  6日朝、高知市内の店舗ではテープカットでオープンセレモニーが行われた。午前7時に開店すると大勢の人たちが訪れ、高知初お目見えの商品などを手に取っていた。  
6日にオープンしたのは3店舗で、2019年2月末までに高知県内では100店舗を目指す予定。セブン-イレブンの進出でコンビニ大手4社が出そろい、競争がますます激しくなりそうだ。

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ファミマとユニー 「冷たい関係」を溶かしたのは氷?

「早く人間になりたい」は、アニメやドラマで有名な「妖怪人間ベム」でのセリフ。では、「早く2位になりたい」は、10日にユニーグループ・ホールディングスと経営統合交渉に入ることを発表したファミリーマートが長年、抱いていた願望だ。ファミマはコンビニエンスストア業界では売り上げ規模、店舗数でセブン―イレブン・ジャパン、ローソンに次いで3位が定位置だった。
 ファミマは2009年に中堅コンビニの「エーエム・ピーエム」を買収してローソンに肉薄したが、買収後の「エーエム・ピーエム」の不採算店舗のリストラなどもあり、3位のままだった。今回、統合が実現すればユニーグループ・ホールディングス傘下のサークルKサンクスとファミマのチェーン店売上高は約2兆9,000億円となり、ローソンを9,000億円程度引き離し、堂々の2位。店舗数では1万7,000店強となり、セブンと肩を並べる。「早く2位になりたい」は成就することになる。
 この2位願望は、実はユニーもかつて抱いていた。1982年12月末、中部地方にスーパーを展開していた業界5位(当時)のユニーは、関西が地盤の6位(同)のニチイ(マイカルを経て現在はイオンリテール)と合併することで合意した。ユニーとニチイの売上高合計は1位のダイエーに次ぐ、2位になるはずだったが、年が明けて合併の協議が始まると合併比率の問題が浮上し、合併熱は急速に冷え込んで、結局、ご破談となった。スーパー業界2位の座には着けなかった経緯がある。

既定路線だったはずが…

田中陽(たなか・よう) 85年日本経済新聞社入社。90年編集局流通経済部記者、2002年流通経済部編集委員。日経ビジネス編集委員などを経て企業報道部編集委員。小売業、外食企業、流通行政・消費者行政などをカバー。主な著書に「セブン-イレブン 覇者の奥義」「百貨店サバイバル」    そろそろタイトルにある「冷たい関係」の種明かしをしないといけない。
 ファミマとユニー。今回、統合に向けた協議が始まった背景には両社の大株主である伊藤忠商事の存在が大きいのは間違いない。伊藤忠は1998年にファミマを買収し、2009年にユニーに出資した。この時点でファミマがユニーやそのグループに属したサークルKサンクスと提携関係を結ぶことは既定路線だったはずだ。ところが、その後、伊藤忠が主導して関係を強化する動きは表面化しなかった。サークルKサンクスの地域法人が大手コンビニ企業にくら替えしたときも、静観していた。ファミマもあえてくら替えの受け皿として交渉のテーブルに着くことはなかったという。ライバル企業の振る舞いは離反していくお店や地域法人に対してユニーやサークルKサンクス本部の神経を逆なでする行為に映った。2位願望が強いファミマならサークルKサンクスの争奪戦に参戦してもいいはず。コンビニ業界や取引先からは不思議がられた。そんな時に流れたのがコンビニ業界でヒット商品となった入れたてコーヒーを巡る噂だった。それは、「ファミマがサークスKサンクスにアイス用カップ氷を融通している」という内容だった。

久々のいい話・・・ファミマとユニーを結んだのはアイス用カップ氷?

 コンビニ業界は昨年春ごろから夏場のアイス用カップ氷の確保に各社が奔走していた。あのセブン-イレブン・ジャパンですら一昨年はアイスコーヒーが売れすぎてしまい、一部店舗では販売ができなくなったほどだった。そのため、昨年は各社とも氷メーカーに対して増産を要請し、不測の事態に備えた。そうした中で、サークルKサンクスは一歩出遅れて夏場の最盛期の氷の調達に不安を残していたという。そこで手を差し伸べたのがファミマ。ファミマは取引先の氷メーカーに対して、サークルKサンクス向けに製造ラインの一部を提供。サークルKサンクスは夏場の需要を乗り切ることができた。ここ数年、店舗の引き抜き、地域法人の離脱などコンビニ業界から冷たい仕打ちを受けていたサークルKサンクスにとって久々に「イイ話」と受け止められた。これが噂の立て付けだ。
 この噂に飛びついたのがコンビニ業界の再編論者たち。冷たい関係をテコに「ファミマがユニーグループ・ホールディングスへの経営統合の話し合いに向けたラブコールに発展するはず」と尾ひれがついた。実は筆者も読み筋としては面白い話だと思っていた。そして先週表面化したファミマとユニーの統合交渉。再び、この噂がネット上などで、もっともらしく伝わり始めている。
 だが、この噂についてファミマは否定する。「(アイス用カップ氷について)問い合わせがあり、説明しても理解してもらえない」(ファミマ)のだそうだ。実は氷メーカーが同じだったことから真実味を帯びて伝えられた。再編論者にしてみたら、統合交渉に至るストーリー、きっかけがなんとか欲しかったのだろう。筆者もその一人だったのかもしれない。
 10日、ファミマとユニーの首脳が東京都内で会見して「統合交渉入り」について正式に発表した。もはや氷の話に尾ひれがついて一人歩きはしなくなるだろう。
 経営統合は各社の融和が大切。関係者の統合に向けた熱い気持ちがあるうちに進めるのは間違いない。もう、氷の出番はない。

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コンビニコーヒー“味の違い”を6項目で分析してみた

Walkerplus 03月27日12時00分

各コンビニのホットコーヒーをいっしょに食べたい一品と共に紹介!
日本人のライフスタイルに定着し、もはやすっかり欠かせない存在となっているコンビニコーヒー。「どこのコーヒーも一緒でしょ」と考えている人も多いようだが、実はコンビニごとに、味にも大きな違いがある。いつものコーヒー」と呼ぶにふさわしい、セブン-イレブンのホットコーヒー(L=150円、R=100円)
そんなコンビニコーヒーを、人間の味覚に近いセンサーを使って解析。苦味、焙煎感、酸味・キレ、苦味の余韻、焙煎感の余韻、ボディ感の6項目に分け、それぞれ5段階で評価してみた。各コーヒーに合う一品も併せて紹介するので、いっしょに購入して食べ合わせを堪能してほしい。

セブン-イレブン ホットコーヒー(L=150円、R=100円)

苦味=3、焙煎感=3、酸味・キレ=3、苦味の余韻=3、焙煎感の余韻=2.5、ボディ感=3
すべての面でバランスのよい、まさに「いつものコーヒー」と呼ばれるに相応しい一品。誰からも好まれる味わいだ。
そんな同商品には、レジカウンターで買える「チョコオールドファッション」(100円)がおすすめ。ザクザクした食感と口どけのよいチョコの味わいがコーヒーにぴったりで、セットで買いたくなる。

ローソン ホットコーヒー(L=180円、M=150円、S=100円)

苦味=2.5、焙煎感=2.5、酸味・キレ=4.5、苦味の余韻=3、焙煎感の余韻=2.5、ボディ感=3
酸味由来のキレが特徴的。苦味がやや弱めのため、さわやかな味わいが楽しめる。どっしりとしたコーヒーよりも、スッキリめが好きな人に向いているかも。
こちらのコーヒーには、「とろーりチーズのクロックムッシュ」(260円)がおすすめ。温めると表面のモッツァレラチーズがとろけて、ロースハムとホワイトソースとよく合う。

ファミリーマート ホットコーヒー(L=180円、M=150円、S=100円)

苦味=3.5、焙煎感=3、酸味・キレ=1、苦味の余韻=3、焙煎感の余韻=3、ボディ感=2.5
酸味が弱くマイルドで、焙煎感と苦味が際立つ。食べ応えのある食べ物とのマリアージュも楽しみたい。
そこでおすすめしたいのが、「Sweets+ チョコレートチャンクスコーン」(138円)。チョコレートチャンクを練り込んだ生地を、ひとくちサイズに焼き上げたスコーンで、非常に食べやすい一品。

ミニストップ ホットコーヒー(レギュラーサイズ=150円、Sサイズ=100円)

苦味=3、焙煎感=3、酸味・キレ=3.5、苦味の余韻=3、焙煎感の余韻=4、ボディ感=3.5
しっかりとした味わいで、飲んだあとの焙煎感の余韻が特徴的。「コーヒーを飲みたい」という期待に応えてくれる一品だ。
こちらのコーヒーに合うのは、ミニストップの看板メニューともいえる「ソフトクリームバニラ」(220円)。ミルク感を生かしたコクとバニラの風味は、一度食べればハマること間違いなし!
【東京ウォーカー】

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セブン&アイ、関西の大手スーパー「万代」に出資へ 200億円

セブン&アイ・ホールディングスは大阪府地盤の大手スーパー、万代と資本・業務提携する方針を固めた。来春までに万代の全株式を保有する持ち株会社から、約30%の株を200億円で取得するとみられる。セブン&アイは近畿圏の店舗網が手薄で強化策を模索してきた。消費が低迷するなか、大手流通企業を軸にした業界再編の機運が一段と高まりそうだ。
 万代は大阪を中心に京都や兵庫などで食品スーパーを約150店展開する。2014年2月期の売上高は約2,800億円と、近畿圏で有数の規模を持つ。
 両社は商品開発に加え、仕入れや物流などで連携する。万代はセブン銀行のATMや電子マネー「nanaco(ナナコ)」を導入。将来的にはセブン&アイのプライベートブランド(PB=自主企画)「セブンプレミアム」の販売も検討する。
 セブン&アイは傘下のイトーヨーカ堂の店舗の7割が関東に集中するなど、全国的に見ると店舗が手薄な地域がある。このため、13年に北海道地盤のダイイチ、14年には岡山地盤の天満屋ストアに出資した。
 関西でも11年に近畿日本鉄道系の食品スーパーと資本・業務提携したが、期待したような効果が上がらずに昨年提携を解消。新たな提携先を模索していた。

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「1強」時代を迎えた流通再編のあり方

流通業界で再編の動きが加速している。コンビニエンスストア3位のファミリーマートと、コンビニやスーパーを持つユニーグループ・ホールディングスが経営統合の交渉に入った。食品スーパーではマルエツなど3社が統合し、売上高首位の新企業が誕生した。
 背景に、小売りの各分野で「1強」と呼ぶべき特定の企業が勢力を伸ばしている現象がある。増税の影響もあり、消費者がモノの価値を見極める目は厳しくなった。大量仕入れと安値販売だけでは生き残りは難しい。後を追う企業の経営には一層の工夫が要る。
 「1強」とはコンビニならセブン―イレブン・ジャパン、カジュアル衣料では「ユニクロ」のファーストリテイリング、家具のニトリホールディングスなどを指す。独自商品を企画し、情報システムの整備で消費の動向をきめ細かく分析している点が共通する。
 ファミリーマートとユニーグループのコンビニの店舗数を単純に足すと、セブン―イレブンとほぼ同数だ。しかし1日当たりの売上高では見劣りしている。規模拡大による効率化や既存商品の融通だけに頼らず、新鮮な商品の開発など地道な努力が欠かせない。
 会長と社長の路線対立で経営の混乱が続く大塚家具の例も、若い世代をつかんだニトリという「1強」の存在が根元にある。2番手以下の流通業にとって、分野を問わず、「1強」への対抗策が不可避の課題になりつつある。
 生き残り策の一つが、「1強」のまねではなく、新しい需要を掘り起こすことだ。コンビニ2位のローソンは「健康」を前面に、新店舗の開発や異業種との提携に力を入れている。
 百貨店業界では、高齢者に的を絞った店づくりによる成功例などがある。それぞれの分野で知恵を絞りたい。買い物の選択肢が増えることは、地域の魅力の向上にもつながる。
 「1強」側も、油断すれば経営の基盤は揺らぐ。外食業界の例では、洋食のファストフードで「1強」だった日本マクドナルドホールディングスが売り上げを落としている。異物混入問題の痛手もあるが、消費者の健康志向などからうどんチェーンやコンビニに客が流れた影響も大きい。
 バブルとデフレ、増税を経て消費者は価値と価格のバランスを冷静に見極めるようになった。流通業も厳しい現実を直視すべきだ。

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ファミマが買収交渉 中堅のココストア

優先権獲得
 ファミリーマートが東海地方地盤の中堅コンビニエンスストアチェーン、ココストア(名古屋市)を買収する方向で最終調整に入ったことが13日、分かった。ローソンも名乗りを上げていたが入札を経て、ファミマが優先交渉権を獲得したもようだ。ファミマはユニーグループ・ホールディングス(GHD)とも統合交渉に入っており、コンビニ業界の再編が加速する。

東海地方が地盤のココストア(名古屋市東区)

 ココストアは中部、九州エリアを地盤としており、店舗数約440店の「ココストア」と、九州を中心に展開する「エブリワン」(約220店)を運営する。弁当、総菜を店内で従業員が調理するのが特徴だ。グループ合計の店舗売上高は2013年度で900億円程度とみられる。
 今後、ファミマはココストアの資産査定などを実施して買収金額を詰める。数十億円から100億円規模になるとみられる。ファミマは実質無借金で投資余力は高く、昨年11月末の現金は1,500億円を超える。
 ココストアの親会社は、ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の一族が経営する盛田エンタプライズ(名古屋市)。グループに食品卸のイズミック(同)などがある。コンビニ業界の競争が激化して、単独での規模拡大にも限りがあると判断したもようだ。ファミマは最終的に全株式の取得をめざす。買収金額を巡ってファミマとココストアの間で詰めの協議が続いており、交渉がまとまらない可能性も残る。
 ファミマは10日、業界4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスが経営統合交渉入りで合意したことを発表した。統合が実現すれば、両社の店舗数は1万7,465店舗、全店ベースの売上高は2兆8,133億円になる見通し。店舗数では首位のセブン―イレブン・ジャパンと同規模となる。さらに、業界10位前後のココストアを加えれば、全国の店舗規模の強化につながる。
 今回の入札ではローソンなど他のコンビニも参加していた。ローソンは13日、ココストアの買収交渉について「現在交渉している事実はない」と発表した。ココストアは金額など条件面で有利な提示をしたファミマと本格的な交渉に入る。
 コンビニ業界を巡っては、ローソンが昨年末に広島が地盤の中堅、ポプラに5%を出資。今後は5位のミニストップや神奈川県が地盤の中堅チェーンのスリーエフなどに注目が集まりそうだ。

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セブン&アイ、最高益

前期営業2%増、コンビニ好調
 セブン&アイ・ホールディングスの2015年2月期は本業のもうけを示す連結営業利益が3,450億円前後と前の期に比べて2%増となり、4年連続で過去最高を更新したようだ。増税後の消費環境が弱含む中でも機動的な商品投入により、コンビニエンスストア事業の好調が続いている。
 売上高にあたる営業収益は6兆1,000億円程度と約8%増えたようだ。堅調なコンビニ事業がグループの収益を支えている。国内の既存店売上高は今年2月まで31カ月連続で前年同月比でプラスを保ったようだ。
 いれたてコーヒーの「セブンカフェ」やドーナツ市場への新規参入、肉じゃがの具を地域によって変えるなどきめ細かな商品戦略を打ち出したほか、プライベートブランド(PB=自主企画)商品も刷新。消費者を飽きさせないようにした。コンビニの国内店舗数は約1万7500店舗と約1200店増えた。米コンビニ事業も好調だった。
 今年1月時点で前期の営業利益は5%増の3,560億円を見込んでいた。実際はやや計画を下回ったもようだ。昨年買収した通販大手のニッセンホールディングスが商品力の弱さや費用負担が膨らみ、苦戦したのが影響した。総合スーパー(GMS)を展開するイトーヨーカ堂も衣料品部門が振るわず、営業減益になったとみられる。

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コンビニで火花散るコーヒー覇権戦争のおいしい内実

週プレNEWS 03月16日06時00分

おいしさと利便性を追求することで一大ブームを巻き起こしているコンビニコーヒー。今や、ほとんどのコンビニの店頭にはコーヒーマシンが置かれているほど好評だ。
火つけ役はセブン−イレブンの「セブンカフェ」。2013年1月に提供を開始すると、その約9ヵ月後には2億杯を突破。今やコンビニ全体の売り上げを引っ張る存在だ。
「コンビニがいれたてコーヒーに力を入れるのは原価率の低さにあります。コンビニコーヒーの原価率は50%だといわれていますが、単純に100円のうち50円が粗利なのです。コンビニ全体の商品の原価率が約70%ですから、比較しても20%低い。要するにそれだけ儲かるということです」(コンビニ事情に詳しいライター)
また、コーヒーに習慣性がある点も見逃せないという。
「例えば、喫煙者がたばこを買うたびに銘柄を変えないように、コーヒー好きも一度好きなコーヒーを決めると同じものを買う傾向がある。だから、コンビニは自社のコーヒーを買ってもらおうと味と価格で競う。コーヒーを呼び水として、サンドイッチやおにぎりなどの“ついで買い”を期待するわけです」(前出・コンビニ事情に詳しいライター)
ファミリーマートがセブンカフェに対抗し、昨年4月にSサイズ120円を100円に値下げすれば、ローソンも9月にSサイズ100円を新設。すると翌月の10月にはセブン−イレブンが、売り上げ好調にもかかわらず、使用する豆を変更するなどセブンカフェを全面リニューアルした。
では、肝心の味の違いはどうか?
セブン−カフェは「ウォッシュド ハイグレード アラビカ豆」を100%使用。こだわりのダブル焙煎で1杯ごとにペーパードリップを使用し、挽きたていれたての香りとコクが楽しめる。
一方、ローソンはブラジルやコロンビアなどの高品質な豆を、それぞれに適した方法で焙煎してからブレンド。個々の豆の風味を引き立てる。唯一の対面販売だったがセルフ方式も導入した。
マシンにこだわったのはファミリーマート。高い圧力をかけて抽出する、ドイツ製のエスプレッソ抽出式のマシンを使用することで、香りやコクがより引き立ったコーヒーやミルクメニューが楽しめる。
サークルKサンクスは酸味を抑え、苦みとコクを強調したブレンド。1杯ずつコーヒーの抽出を行なう専用カートリッジ「K−Cupパック」を使用し、約30秒で香り高いコーヒーが味わえる。
それぞれに特徴があり、差別化にやっきになっているようだ。コンビニの戦力図すらも塗り替える可能性があるコーヒーの覇権争いから、今後も目が離せない。

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ファミマ、外国人観光客に消費税払い戻し 空港などの店

ファミリーマートは日本を訪れた外国人観光客向けに消費税の免税対応を始める。空港や観光地にある店舗を中心に導入していく。コンビニエンスストアでは最大手のセブン―イレブン・ジャパンやローソンも開始しており、消費意欲が旺盛な訪日客の需要の取り込みに力を入れる。まず23日からホテル内の「ファミリーマート サンシャインCPH店」(東京・豊島)や関西国際空港にある「ファミリーマート 関空第一ターミナル2階店」(大阪府)など3店舗で始める。訪日客の多い地域の店舗を中心に今後導入していく。

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ファミマが買収交渉 中堅のココストア優先権獲得

 ファミリーマートが東海地方地盤の中堅コンビニエンスストアチェーン、ココストア(名古屋市)を買収する方向で最終調整に入ったことが13日、分かった。ローソンも名乗りを上げていたが入札を経て、ファミマが優先交渉権を獲得したもようだ。ファミマはユニーグループ・ホールディングス(GHD)とも統合交渉に入っており、コンビニ業界の再編が加速する。
東海地方が地盤のココストア(名古屋市東区)
 ココストアは中部、九州エリアを地盤としており、店舗数約440店の「ココストア」と、九州を中心に展開する「エブリワン」(約220店)を運営する。弁当、総菜を店内で従業員が調理するのが特徴だ。グループ合計の店舗売上高は2013年度で900億円程度とみられる。
 今後、ファミマはココストアの資産査定などを実施して買収金額を詰める。数十億円から100億円規模になるとみられる。ファミマは実質無借金で投資余力は高く、昨年11月末の現金は1,500億円を超える。
 ココストアの親会社は、ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の一族が経営する盛田エンタプライズ(名古屋市)。グループに食品卸のイズミック(同)などがある。コンビニ業界の競争が激化して、単独での規模拡大にも限りがあると判断したもようだ。ファミマは最終的に全株式の取得をめざす。買収金額を巡ってファミマとココストアの間で詰めの協議が続いており、交渉がまとまらない可能性も残る。
 ファミマは10日、業界4位のサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスが経営統合交渉入りで合意したことを発表した。統合が実現すれば、両社の店舗数は1万7,465店舗、全店ベースの売上高は2兆8,133億円になる見通し。店舗数では首位のセブン―イレブン・ジャパンと同規模となる。さらに、業界10位前後のココストアを加えれば、全国の店舗規模の強化につながる。
 今回の入札ではローソンなど他のコンビニも参加していた。ローソンは13日、ココストアの買収交渉について「現在交渉している事実はない」と発表した。ココストアは金額など条件面で有利な提示をしたファミマと本格的な交渉に入る。
 コンビニ業界を巡っては、ローソンが昨年末に広島が地盤の中堅、ポプラに5%を出資。今後は5位のミニストップや神奈川県が地盤の中堅チェーンのスリーエフなどに注目が集まりそうだ。

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サークルKサンクス社長「ブランド一本化を前面に」

2015/3/18 20:42

コンビニエンスストア業界4位のサークルKサンクスの竹内修一社長は18日、横浜市で開いた記者会見で、業界3位のファミリーマートとめざすコンビニ事業の統合について「ブランドの一本化を前面に出したかたちにする」と説明した。商品開発、素材調達で連携する考え。業界首位のセブン―イレブン・ジャパンの追撃に向け「単純な店舗数の拡大でなく、売り上げ増にこだわる」と述べた。
 サークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングス(GHD)とファミリーマートが2016年9月の経営統合に向け協議入りし、今年8月に基本合意書の締結をめざす。コンビニ事業を統合させ、「ファミリーマート」「サークルK」「サンクス」の3つのブランドを統一する。竹内社長は「業界首位に追いつくのを先決課題として考え、既存ブランドを使うか、新ブランドにするのかを決める」と話した。
 両社のインフラ網を一体にすれば、竹内社長は「原材料の調達や物流業務の効率化にとどまらず、商品の開発や供給面で連携できる」と強調した。実現すれば店舗数は1万7千店超で、セブンイレブンと肩を並べる。ただ、両社とも現状では収益力で劣る。
 フランチャイズチェーン加盟店へ説明を始めており、竹内社長は「規模拡大への期待感が大きいが、看板が変わることや契約見直しへの不安が一部で聞かれる」と述べた。そのうえで、「将来の成長に向けプラスになるよう協議を進める」と訴えた。

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カウンター商材や惣菜は好調、だがたばこや雑誌の売れ行き不調が響く……2015年2月度のコンビニ売上高は既存店が1.4%のマイナス、11か月連続

日本フランチャイズチェーン協会は2015年3月20日に、コンビニエンスストアの同年2月度分統計調査月報を、同協会公式サイト上で公開した。その内容によると協会加盟コンビニの同月度の売上高は前年同月比でマイナス1.4%となり、11か月連続してのマイナスを示すこととなった。淹れたてコーヒーなどのカウンター商材、惣菜などが好調なセールスを示したが、たばこや雑誌の売上減少の影響が大きく出る形となった。ただし気象状況はプラスに働き、来店客数は12か月ぶりに既存店でもプラスに転じている(【日本フランチャイズチェーン協会公式ページ】)。
今調査の概要、調査対象企業などの詳細、分析記事のバックナンバーは、過去の記事をまとめたページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で解説済み。詳しくはそちらを参照のこと。
主要項目における前年同月比は次の通りとなる。

●店舗売上高:既存店は11か月連続のマイナス、全店は24か月連続のプラス
全店ベース……+2.9%
既存店ベース…−1.4%

●店舗数(前年同月比)
+4.8%
●来店客数:既存店は12か月ぶりのプラス、全店は47か月連続のプラス
全店ベース……+4.7%
既存店ベース…+0.1%

●平均客単価:既存店は5か月ぶりのマイナス、全店は4か月ぶりのマイナス
全店ベース……−1.7%(609.7円)
既存店ベース…−1.5%(602.0円)

●商品構成別売上前年同月比(既存店ベース)
日配食品……+0.5%
加工食品……−2.0%
非食品………−3.2%
サービス……+0.4%
合計…………−1.4%

※既存店……1年以上営業中の店舗を指す(店舗増加による底上げでの数字上の誤差を防げる)

2月は平均気温が高く、また降水量も北日本の太平洋側を除き少なかったことから、天候面で外出機会を損なわせる要素は発生せず、結果として客足は順調に推移。既存店ベースでも12か月ぶりにわずかながら来店客数はプラスを示す形となった。また先月から引き続きカウンターで提供される淹れたてコーヒーや各種商材、中華まんなどのカウンター商材などは好調な売れ行きを示したものの、かつてコンビニを集客・実売上の双方で支えていたたばこ・雑誌双方が軟調に推移し、これが足を引っ張る形となっている。
リリースでは「たばこ・雑誌の売上減少の影響が大きく」と表記説明がなされているが、来店しなければ商品を購入できないことから、当然来店数もその分減退していることは容易に想像できる。今回月で来店客数はプラスに転じたものの、その度合いがわずかプラス0.1%に過ぎなかったことからも、集客アイテムとしてのかなめだったたばこと雑誌双方の訴求力が急速に落ちていることを改めて認識できる。
商品構成別の売上高の動向を確認すると、淹れたてコーヒーの堅調ぶりで全体をけん引する日配食品はプラス0.5%、加工食品・非食品はそれぞれマイナス2.0%・マイナス3.2%となった。客数がプラス0.1%なことを合わせ見ると、日配食品は良好、加工食品も非食品も実質面でも売り上げを落としているのが分かる(客足の増加に伴う底上げがあるため)。特にマイナス幅が大きい非食品にはたばこや雑誌が含まれていることからも、たばこ・雑誌のセールの不調がコンビニに大きな影を落としているのが分かる。昨年夏まではガソリン代の高騰が来店機運の足を引っ張り、集客の観点でマイナスに働いているのではとの懸念があった。昨今では原油価格の下落に伴いガソリン代も値を下げており、その観点における心配は薄れつつある。しかしここ数年来懸念されていたたばこや雑誌の売上の減退、集客力の縮小を押しとどめること、影響力を打ち消すまでには至らない。
セブンカフェ&ドーナツコンビニにおいては、かつて集客と客単価の主軸であった雑誌とたばこ。これらは時代の流れの中で、その勢いを確実に減じている。双方とも業界全体、商品そのものの特性や周辺環境の変化に伴う勢力の変化であり、今後復権の可能性も低い。それぞれ単独の動向を知りたいところだが、日本フランチャイズチェーン協会の月次レポートではそれを推し量ることはできない。ただし年次ベースなら、たばこは大手コンビニが発表しているアニュアルレポート、雑誌ならば「出版物販売額の実態」を通して概況を推し量ることはできる(【コンビニの出版物販売額をグラフ化してみる】)。恐らく2014年分も昨年分、あるいはそれ以上に売り上げを落としているに違いない。
代替軸となる各種サービス(情報端末やカウンター経由)の提供や、カウンターで提供される淹れたてコーヒーをはじめとする新鮮味あふれる日配食品(昨今のセブン-イレブンにおけるドーナツも然り)は順調に成長を続けているが、今なお模索が続けられていることからも分かる通り、不安定要素は大きい。
イレギュラー的要素によって生じた軟調な環境の中でも、堅調な売り上げを維持できる軸の模索も多方面で進められている。関連他業界を巻き込む形で、今後も多様な動きが見られる。

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「ちょい飲みできるコンビニ」ミニストップの新業態『シスカ』で生ビールを飲んできた / 仕事帰りに軽く一杯にはピッタリ!

近年、コンビニエンスストアが様々な進化を見せている。健康志向の「ナチュラルローソン」や、100円均一の「100円ローソン」、さらには「卓球が楽しめるファミリーマート」などもあるが、2014年9月にオープンしたのが、“ちょい飲みできるコンビニ”、その名もcisca(シスカ)である。
シスカは大手コンビニエンスストア「ミニストップ」の新業態で、今後徐々に増えていく見通しだ。ちょい飲みできる……コンビニだと……? これは気になる! ということで、2015年2月にオープンしたばかりのシスカ2号「神田多町店」に行ってみたのでご報告したい。

カフェのような外観

シスカ神田多町店は、JR神田駅南口から淡路町・靖国通り方面へ3分ほど歩いたところにある。伺ったのは平日の19時頃だったが、コンビニらしからぬエレガントな外観で「ミニストップ」の面影は全くない。パッと見た感じはお洒落カフェのようだ。シスカ最大の特徴は、これまでコンビニでご法度とされてきた、店内での “ちょい飲み” ができるということ。販売されているアルコールの種類も豊富で、タイの「シンハービール」までが取り揃えられており、なんと15時以降は生ビールまで飲めてしまうのだ。

こだわりの品揃え

さっそく店内に入ってみると、コンビニのようでコンビニではない……。陳列されている商品の半分くらいは、輸入雑貨店や高級スーパーで見かけるようなラインナップである。わかりやすくいうと「カルディコーヒーファーム」や「北野エース」のような品揃えだ。
手作り感あふれる惣菜の種類も豊富。パンやおにぎりはもちろん、カロリー控えめの蒸しドーナツなども、店内に併設されたオープンキッチンで作られている。異色の組み合わせであるが、筆者は「生ビール・蒸しドーナツ・ホットコーヒー」の3種類を購入した。

いつもよりビールが美味しい

店の奥にあるイートインスペースに移動し、まずは生ビールを飲んでみることに。いざジョッキを持つと……なにこの背徳感? コンビニでお酒を飲んじゃうなんて、無法者のすることでっせ? 分別ある大人がこんなことしていいのだろうか……? ──まあ飲むけど。口をつけると、“ちょっぴりの罪悪感” が絶妙なスパイスになって、いつもよりウメェェェエエ! 先生……コンビニで飲むビールは美味しいです……! コーヒーと蒸しドーナツもホッとする味で、カフェとしての完成度も高い。これは腰かけ程度に一休みするにはピッタリや!

現状は少人数向け

購入した惣菜を皿に盛り付けたり、温めてくれたりするサービスや、別料金で水割りセットなども購入できるが、イートインスペースは落ち着いた雰囲気なので、ワイワイガヤガヤ “大人数飲み会” には向いていない。現状は、「一人静かにビールを流し込む……」的な、シックな使い方がベターだろう。
仕事帰りに一杯やりたい! でも居酒屋やバーは敷居が高い!! という人にはもってこいの店といえる。ただし、コンビニではあるものの22時には閉店してしまうので注意してほしい。

今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 cisca(シスカ) 神田多町店
住所 東京都千代田区神田多町2-11-2
時間 平日07:00〜22:00 / 土曜日08:00〜16:00
休日 日曜

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