労基署調査対応のポイント

臨検(調査)とは何か
労働基準監督署の臨検(調査)は、労働基準法違反がないかをチェックする目的で行われるもので、大きく分けて以下の3パターンがあります。

定期調査・・・監督署がランダムに会社を選択して定期的に行う調査※
申告調査・・・労働者やその他関係者からの通報に対して行う調査
災害時調査・・重大な労災事故が起こったときに安全管理体制や再発防止の指導をするための調査

※近年は監督署への呼び出し調査形式が多い

これらの調査は法律に基づくものなので、拒否することはできません。(ただし日程の変更のお願いはできます)。逃げたり誤魔化したりせず真摯に対応しましょう。

調査されるポイント
労働基準監督署の調査の際、見られるポイントは以下の通りです。

【雇用契約書などの整備状況】
  雇入れや労働条件変更時に「書面で」契約書などを整備しているか
【36協定の締結・届出の有無】
  残業などがある場合、36協定を締結し届出しているか
【割増賃金(残業代)の計算】
  残業などがある場合、計算は法定通りになっているか
【休日数】
  休日数が法定の日数をクリアしているか
【労働時間管理】
  労働日数・労働時間・残業時間・有休数など管理しているか
【就業規則び届出状況】
  従業員10人以上の場合、就業規則を作成し届出しているか
【定期健康診断などの実施状況】
  原則年1回の健康診断を実施しているか

調査への対応
これらの項目のうち「書類の提出や届出忘れ」「会社で作成し保管すべき書類の不備」については、是正勧告を受けた後に書類を整備し直して「整備・改善しました。以後気を付けます。」と報告すれば、基本的にはそれ以上のペナルティーを科せられることまありません。

一方で、やはり大変なのは「残業代の計算」についての是正指導です。残業代など計算に誤りがあった場合、過去に遡って残業代を再度計算して、不足額をまとめて支払わなければならないケースもあります。

残業代のチェックポイント
監督官がタイムカードや賃金台帳を見るときには、以下のような項目を注意深くチェックしています。

● 1日の労働時間が8時間を超えていないか
● 1ヶ月の労働時間が173時間(※1)を超えていないか
● 残業の単位計算の際、基本給だけでなく他の諸手当も含めて計算しているか(※2)
  ※1 週法定労働時間40時間×年間52週÷12ヶ月=173
  この時間を超えていれば「法定労働時間を超えているはず」
  ⇒残業代を支払っていないとおかしい
  ※2 残業の単価計算から除いてよい手当は、通勤手当や家族手当などの一部に限られる

調査に関する通知が届いても慌てず、まずは当事務所に速やかにご連絡ください。

労働基準監督著調査対応チェックシート(PDF)